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キャリアの初期段階で麻酔科を経験することは、どの分野に進んでも役立つ基礎力が身につくはず

麻酔科 奥山亮介先生

資格:
日本麻酔科学会認定 指導医/専門医
特に専門とする領域:
麻酔一般

中心静脈路の確保や気管挿管といった手技は、今後の幅を広げるうえでも重要な経験になる

この科を選んだ理由を教えてください。

元々は内科系を志望していましたが、術前に患者さんの麻酔リスクを評価・検討する過程には、内科的な思考ルーチンや臨床的センスを養えるのではないかと感じ、麻酔科に興味を持ちました。また、中心静脈路の確保や気管挿管といった手技は、病棟や救急の現場での緊急対応において役に立ち、今後の医師としての幅を広げるうえでも重要な経験になると考えています。

チーム医療の一員としての能力も求められる

この科の特徴、雰囲気は?

麻酔科は基本的には個人プレーが多く、自分のペースで黙々と作業することが多いため、一人で作業するのが好きなタイプの人には向いているかもしれません。しかし、状況によっては他の麻酔科医と連携したり、他科の医師や看護師など多職種のスタッフと協力して対応することもあります。そのため、チーム医療の一員としての意識を持ち、集団の和を乱さないような配慮やコミュニケーション能力も求められるでしょう。

命の誕生という特別な瞬間に立ち会えるのは大きな魅力

印象に残る出来事はありますか?

帝王切開の症例を担当した経験があります。普段は「病を治す」という立場で患者さんと関わることが多い中で、新しい生命の誕生という非常に特別な瞬間に立ち会えるのは、麻酔科医としての大きな魅力のひとつだと感じました。症例自体は一般的な帝王切開でしたが、そこで得た経験や気づきは、自分のような若輩者にとって非常に印象深く、今後の診療姿勢にも影響を与えるものでした。

スタッフ同士の距離が近く柔軟で丁寧な指導が可能な職場

このプログラムの良いところはどんなところですか?

小回りの利く職場で、スタッフ同士の距離が近く、柔軟かつ丁寧な指導が可能な職場です。学びやすい環境が整っていることは、今後の成長において大きな利点になると思います。

生活と仕事のバランスを取りやすい地域

八王子という地域、土地柄についての印象は?

都心への交通アクセスが良好でありながら、地方の主要都市程度の規模を持つ街です。生活に不便はなく、落ち着いた環境の中で暮らすことができます。また、都心の華やかさや利便性も手軽に享受できるため、生活と仕事のバランスを取りやすい地域だと思います。

麻酔科専門研修プログラムに興味がある人へのメッセージ

麻酔科で習得する知識や技能の中には、内科や外科の領域に通じるものも少なくありません。そのため、将来的に内科や外科を志望している方にとっても、キャリアの初期段階で麻酔科を経験することは、非常に有意義だと考えています。最初の2年間を麻酔科で過ごすことで、臨床の幅が広がり、どの分野に進んでも役立つ基礎力が身につくはずです。ぜひ、我々と共に学びましょう。

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